• ワンダフルワールド 全曲解説

    ボブ・ディランが「8年ぶりのニューアルバム!」で話題になったり、

    ビートルズがアルバム13枚で終わった中、

    20枚目のオリジナルアルバム「ワンダフルワールド」が11月11日勇者の日に発売される。

     

    ファーストアルバム「家族」が2008年リリースなので、

    なんと12年間で20枚という驚異的ペースである。(カラオケを入れると22枚)

    枯れるどころか、毎年「今までで最高の出来」と言ってるくらい進化を続けている。

     

    1月にできたての原曲をスリランカからアレンジャーのリュウスケに送った。

    リュウスケいわく。

    「今回も良い曲ばかりですね〜

    もう最近はこれくらいが基準になってきたのかもしれないと思いました。

    それくらいどの曲も良い曲ばかりでびっくりしました!」

    リュウスケのアレンジも前作の「奇跡」で新しいフェーズに入り、

    今回さらに大胆で緻密なアレンジへと進化している。

    変幻自在なコーラスで大活躍してくれたのがマッキー(Makicom Minami)である。

    こんなにピッタリのコーラスながら、まだ会ったことがないのだが、

    3児の母のスーパーボーカルである。ほんと天才!

    https://www.makicomminami.com

     

    たなかしのジャケットデザインは、「caravan」「幸せの秘密」がベストだと思っていたが、

    今回最長不倒距離を超えてきた。

    自らのメイン作品ネアリカを配し、高い芸術性とユーモア、

    ワクワク心が踊って心がポカポカあたたまる最高傑作である!

    しのは、来年の2月3日から新しい活動名に改名し、ネアリカ作品を発表していく。

    デザインに使われている作品は来年の公開に向けて黙々と作り続けてきた作品の一部だ。

    来年2月3日から販売するので、作品がほしいと思った方は、たなかしのの情報をチェックだ。

     

    今回のアルバムから、デジタル販売もスタート!!
    パソコンでのみ購入・ダウンロードが可能だ。
    通常のCD音源はwav 44.1khz 16bitの音質だが、

    デジタルで販売するものには wav 48khz 24bit (少しだけ高音質、一応ハイレゾ)、
    mp3/m4a (圧縮音源 ファイルサイズが小さい)の2種類の音質が入っている。

     

    アルバム収録曲全曲で2500円、1曲のみの購入だと1曲320円。

    デジタルコンテンツは同時に複数の購入ができません。

    デジタルコンテンツ商品は購入と同時に商品が配送(ダウンロードURL送付)されるため、

    クレジットカード決済のみ利用が可能。コンビニ・銀行振込・後払い決済はご利用いただけません。

     

     

    ――― 歌詞ページはこちら ―――

  • 今までにないポエトリーリーディング(朗読詩)を取り込んだタイトル曲だ。

    オレたちはコロナによって本当に大切なものに気づかされた。

    それはこの世界におけるささやかな日常である。

    奪われて初めて、この世界はどれほどすばらしい奇跡なのかを思い知らされた。

    日曜日のまどろみ、猫のあくび、電車での居眠り、そしてあなたに会えること。

    そうオレたちは奇跡の日常をなんの感謝もせずに生きていたのだ。

    あなたが生きてきたこの世界は、平凡でも退屈でもなく、ありえない奇跡だった!

    そう気づいた瞬間、噴火する火山のような感謝が突き上げてくる。

     

    動物行動学者長谷川真理子博士が「最後に生き残る集団」をシュミレーションすると、

    「戦闘能力の高い集団」ではなく、「ゆずり合いのできる集団」だった。

    生命は「個」が死ぬことによって「種」を生かす、有性生殖と死を自ら遺伝子に取り込んだ。

    ひとりの人間の戦闘能力はチンパンジーよりも弱いが、仲間たちを協力し合い、集団でマンモスさえ倒せるようになった。

    不思議なことに、あなたも自分のエゴより愛する人のためのほうが、より大きな力を発揮できる。

    これがFor Youの魔法だ。

  • 3. ふ・れ・た・い

    オレは4月にスリランカから帰国し、コロナ時代に直面した。

    収入源であるライブが禁じられ、なにかアーティストにできることは?と考えた。

    会いたい人に会えないストレスを抱え、うつや無力感に苛まれる人へ、本当の気持ちを伝えるこの歌ができた。

    急きょアレンジャーリュウスケがカラオケを作り、ウェブ担当の半蔵が動画を配信し、たくさんの人がこの歌を歌ってくれた。

    東京オリンピックにむけて、「スポーツソング」を作ろうと思い立ったが、いきなり「ぼくは誰とも競わない」(笑)というフレーズではじまる「命そのものの応援歌」になってしまった。

    人生をスポーツにたとえるなら、命ある限り「敗北者さえすべて勝利者だ」という超巨大スケールの応援歌だ。

    クイーンを彷彿させるハードロックアレンジのパンチが効いている!

  • 5. さらば奴隷の日々

    AKIRAライブにきて会社を辞めちゃう人は数え切れない。

    他人の人生を生きることをやめ、自分の使命に目覚めるのはすばらしいことだが、、、

    この歌でまた辞職届が増えそうだ。(ため息)

    オレは責任取れないし、どうか会社に放火するのだけはやめてね。

     

    6. 謝肉祭

    15年前のロックバンド「ONSENS」時代に作った歌だ。

    当時はギタリスト・タケちゃんのフラメンコギターで歌っていたが、今回はラテンロックのサンタナを思わせるアレンジでむっちゃカッコいい!

    歌詞は、南米文学伝統の「ピカレスクロマン」(悪漢小説)で書かれている。

    人の愚かさと運命の理不尽さを描いた短編小説のエレジー(哀歌)だ。

  • 今回のアルバムで一番グッとくる作品だ。

    今まで家族テーマの作品はたくさん作ってきたが、兄弟姉妹を歌ったのは初めてだ。

    うちは妹と2人兄妹だが、がんで余命宣告されたとき妹の献身的なサポートでオレは一命をとりとめた。

    どんなに仲が良くても悪くても、兄弟姉妹は同じ嵐をくぐってきた戦友であり、分身であり、空の上で役柄を決めたソウルメイトなのだ。

    いつか必ず、あなたも兄弟姉妹の役割に感謝できる日がくるだろう。

     

    8. ワルツ

    おそらくオレが発表した200曲の中でも、「美しいメロディベスト3」にはいるほどの傑作だ。

    オレたちがこの世にきて初めて聴く音楽は母の心音(ハートビート)三拍子(ワルツ)だ。

    そしてあなたの心臓も死ぬまでワルツを踊りつづける。

    ワルツを踊るには必ずパートナーが必要である。

    親にしろ恋人にしろ、友人にしろ恩師にしろ、あなたの背中を支えてくれる「手」に守られてあなたはある。

    そのつど支えてくれる手はちがっても、あなたは「大いなる手」によって守られている。

    だから安心して自分のワルツを思いっきり踊りなさい。

    あなたの人生はたった一夜限りの舞踏会なのだから。

  • 人類史最大の謎は「私は誰?」である。

    「えっ、オレ杉山明ですけど」

    それは「記号」という幻想だ。

    記号が、「使えないやつ」、「いらない人間」、「死ね」などとののしられても、あなたの存在は揺るがない。

    あなた本来の存在を、仏教では「仏性」、神道では「分け御霊」、キリスト教は「神の子供」と呼ぶ。

    あなたが落ち込んだ時、孤独な時、人生を嘆く時、それがあなた本来の存在に気づくチャンスだ。

    自分の愚かしさを知れば知るほど、あなたはもっとも根源的な自己存在に帰っていけるだろう。

    ラストナンバーは「死とは何か?」という最大の疑問に答える歌だ。

    「なぜオレたちは自ら死を遺伝子に取り込んだのだろう?」

    35億年前生命は無性生殖から有性生殖により、「みんなでひとつの命を生きること」を選択した。

    生殖細胞という「命の椅子」をつぎの世代へ受け継ぎ、個人が死に、人類という「種」が永遠の命を獲得する。

    それが「命の椅子」をゆずること。

    メロディー作りにも新しいチャレンジをしていて、通常の歌はサビに高い音で盛り上がるが、高いAメロからはじまりサビが低く、逆になっている。

    それでも歌が成立するどころか、低いサビがもっとも印象的になることに作者本人が驚いた。

    おそらく主人公は老婆で、妊娠中の娘や愛する家族に見守られ、微笑みながら去っていく。

    願わくば、オレも自分の人生を全肯定してこの世を去りたい。

  • ワンダフルワールド

    2020年11月リリース。10曲。2500円。